歯を失った人でも、義歯やブリッジなどの適切な歯科治療を受けることで、その後における体重減少などの健康状態の悪化が予防できる可能性が明らかになってきています。
特に、体重の減少は高齢者における重要な健康問題の一つであり、死亡リスクの上昇と関連することが過去の研究から明らかになっています。口腔は咀嚼など栄養の摂取に深く関わる器官の一つであり、歯の喪失は咀嚼機能の低下につながります。そのため、歯科医療では、歯の喪失により口腔機能の低下に対して、義歯やブリッジなどの補綴治療を行うことで、口腔機能の回復を行っています。
生涯にわたり、より多く自分の歯を残すことは健康の維持・増進の上で重要であります。治療中断や、欠損部の放置、並びに定期検診の不継続などは自身の健康悪化のリスク要因であることを認識して頂きますと幸いです。