患者さんの疑問についてお答えします。子供さんの(小児)の口臭についてー
小児に限らず、口臭の主な原因物質は、揮発性硫黄化合物(卵のくさったような匂い)であり、舌の後ろのほう(舌背後方部)に堆積した舌苔から最も多く産生されます。
揮発性硫黄化合物は、食べ物の食べかすや口腔粘膜細胞の残骸を、口の中の嫌気性菌(おもに歯と歯ぐきの隙間【すなわち、歯周ポケット】に潜んでいる菌)が代謝・分解することによって、産生されます。
従って歯周病罹患率が高い成人は嫌気性菌数が当然多く、口臭が発生しやすくなっています。
お子様の口臭が気になるということですが、
1、口呼吸(口呼吸では、お口の中が乾燥し、唾液【つば】による自浄作用【洗い流す作用】が低下しますので、口臭が発生しやすくなります。 →鼻呼吸の訓練が必要
2、軟らかい物ばかり食べている(咀嚼による自浄作用が低下しますし、口の周りの筋肉の筋力低下により、口呼吸になりやすい)
3、朝食を食べないお子さんに口臭発生が多くみられる。
4、耳鼻咽喉科疾患でないか疑う(扁桃炎・鼻炎・副鼻腔炎など)
5、口があけっぱなしの子は口腔筋機能療法などにより口唇閉鎖能力を高めてあがる必要があります。
6、もちろん、舌苔の除去と口腔衛生指導を行う。
これらに私たちますだ歯科スタッフと、お子さん、そしてお父様・お母様、3者一体で原因を考え、除去・改善に努めていきましょう。
私たち、堺市北区中百舌鳥駅前の歯医者、ますだ歯科スタッフ一同は、ご協力し、皆さんの健康をサポート致します。