歯の神経を守っていますか?神経を抜いた経験者は 20代で3人に1人、働き盛りのオトナ世代から要注意です!!
20代で神経(歯髄)を抜いた経験がある方は28.1%あり、年代ごとに高まり40代では60.0%に達します。また、むし歯の再治療経験も30代になると30.6%を超え、歯の神経(歯髄)を抜いた再治療経験は40代になると23.8%、60代以降になると33.1%に達し、働き盛りの年代で歯の再治療経験者が増えていく傾向がわかっています。
同じ歯で再治療を繰り返すと歯を失うリスクが高まる
20代から神経(歯髄)を抜いた経験や再治療の経験を持つ方がいらっしゃり、働き盛りのミドル世代で高い割合へ伸びる傾向が見られました。治療を施した歯の状態が再び悪化すると治療難度は高まります。さらに、治療で歯髄がなくなった歯は、痛みを感じにくいためむし歯の発見が遅れる傾向にあります。
このように、治療を繰り返すことは、歯を失うリスクを高めることに繋がります。「オーラルフレイル」が近年注目されるように、長い人生で歯の本数を保持することは健康維持においてとても重要と言われています。すなわち歯の本数保持には、歯髄を守ることが重要と言っても過言でないかもしれません。
歯髄を守る対策は日々歯のケアを怠らないこと、定期的な歯科検診で歯の状態をチェックすること、また普段の生活で歯に痛みを感じたら、放置せず早期に歯科医師への相談し、必要に応じて治療を行うことです。
これらの実践について、適切なケアや治療についてアドバイスをもらうことも良いでしょう。歯髄を抜いた歯、そうでない歯も状態をチェックし、ケアを続けることが重要です。
KIYOHARA MASAYUKI