新潟大学と大阪大学は12月21日、咀嚼能率が低いとメタボリックシンドロームの新規罹患率が高くなり、とくに高血圧、脂質異常、高血糖のリスクが高くなることを発表しました。また、こういった傾向は女性ではみられなかったということです。
さらに、今回の研究結果は、4年間の追跡調査によって世界で初めて判明したということです。
結果、「よく噛めない」ことは生活習慣病のリスクになり、そこには性差があるということが明らかになったととのことでした。
男性で咀嚼能率が低いと、メタボリックシンドローム罹患率は2.24倍に!
また、高血圧と高血糖、脂質異常の罹患率についても、男性のみに有意なリスク比が得られ、その値は高血圧が3.12倍、高中性脂肪血症で2.82倍、高血糖で2.65倍にまでリスクが上がるとのことでした。
よって、男性の咀嚼能率低値群は、将来的に高血圧や高中性脂肪血症、高血糖ならびにメタボリックシンドロームに罹患するリスクが、咀嚼能率非低値群と比べて2倍以上高いということが示された結果となりました。
特に、男性の方で虫歯があることをわかっていて痛みがないので放置している方、奥歯を抜いて、放置している方、歯の並びが悪い方、は諦めずに治療の継続をオススメします。
Dr Kiyohara