東北大学は9月2日、緑茶を1日4杯以上飲む高齢者が、緑茶を飲まない高齢者に比べ、約1.6本の多く歯が残っていることを明らかにしました。
緑茶にはカテキンやフッ化物(フッ素)が含まれるため、むし⻭や⻭周病を予防して⻭の喪失を減らす可能性があることが報告されていました。
その上で調査を行い、その関連性を検証した結果がこちらです。
対象者の平均年齢は74.2歳。うち45.9%が男性。なお、分析の際には性、年齢、喫煙歴、教育歴、糖尿病の既往歴、等価所得、⻭磨き頻度、おやつの頻度、⼀⼈暮らしかどうかについても考慮に入れ、調整を行ったとのこと。
緑茶の摂取量とソーシャルネットワークサイズの交互作用(引用:プレスリリース)
その結果、残存歯数は20本以上の⼈が52.2%、緑茶を1日あたり2〜3杯飲むと回答した⼈が34.2%、1か⽉に10⼈以上の友⼈・知⼈に会うと回答した人が32.6%。
重回帰分析の結果、1か⽉に10⼈以上の友⼈に会う⾼齢者は、友⼈に会わない⾼齢者に⽐べ、約2.6本多く⻭が残っていることが明らかになりました。
また、緑茶を1⽇に4杯以上飲む⾼齢者は、緑茶を飲まない⾼齢者に⽐べ、約1.6本多く⻭が残っていることも判明。特に、1か⽉に会う友⼈・知⼈の数が少ないほど、緑茶と残存歯数の関連が強い傾向にあったそうです。
このように日本特有の飲み物「緑茶」の効果が今後大いに期待できるかもしれない結果となりました。是非参考にしてください。
Dr Kiyohara