永久歯が生え始める頃(目安は前歯)が矯正治療のスタートに
もっとも適している時期です。
歯科医院での検査であごの成長、あごの奥で眠る永久歯に
問題があればそこで発見できます。

永久歯が生えそろう前、つまり乳歯の段階で検査や治療を始めると、
この先の本格治療に向けて万全な準備ができます。
永久歯が生えそろってから治療を始めると歯を動かすスペースを作るために
抜歯が必要になることがあります。抜歯を避けるためには、自然にスペース作りの準備ができる乳歯段階での
治療開始がベストというわけです。
お子様によってその成長は様々。まずは検査で顎の大きさと永久歯の大きさのバランスを確認、
まだ早すぎる場合は、親御さんにスタートのタイミングの目安をお知らせします。

Ⅰ期治療について

お子さんに行う早期の治療のことをⅠ期治療といいます。
Ⅰ期治療では、その成長過程という時期だからこそできる、従来の矯正治療(成人に行う普通の矯正治療)
では治すことのできなかった「アゴの拡大」をすることにより、この大元の原因を治す原因療法を行います。
生えてくる歯と同時に顎の骨も成長しているため、歯並びとあごの骨の両面から
矯正治療を進めていくことができます。
そうすることで、抜歯矯正をする確率は大きく下がります。

※症例によっては固定式の矯正装置を使う時もあります。

ちなみに、永久歯が生える時期には歯と歯の間に隙間ができます。
これはあごがきちんと成長している証拠なので安心してください。
逆にぴったりときれいに歯が並んでいるようでは問題です。

歯の発育状況により違います。目安として

5~7才くらいが最適。
8、9才でもできますが、10才を過ぎるとアゴの拡大が難しくなるため、
普通の矯正治療になる可能性も。

「床矯正装置」を口に入れている時間が1日12~15時間
最低6時間以上になるように。(夜間のみあるいは学校以外でもOK)
※12時間以上入れずにいると歯は元の状態に戻ろうとします。

一ケ月に1度の来院でOK。
※拡大が進むにつれて、来院間隔は開きます。また、お子さんだけで来られることも多いです。

おおむね2~3年でアゴ(骨格)に対するアプローチは終わります。
骨をいい状態にしておいて永久歯が生えそろうのを待ち
永久歯が生えそろった時点で必要であればワイヤー治療に移行します。

第Ⅰ期治療矯正装置

【プレート型】取り外し可能な矯正装置

TPOに応じて(学校では国語・音楽の時間など)、
食事や歯磨きのときには自由に取り外せます。
ガムを噛んではいけないなど食生活の制限は一切なく、
ハミガキもしやすいので、歯茎などの歯周組織を
より健康な状態で維持することができます。
歯磨きと同時に装置のクリーニングもできるので清潔に保てます。

Ⅰ期治療の代表的な手順

理想的な乳歯列に整えます。
(ピンク色の歯:乳歯、白色の歯:永久歯)
狭くなっている乳歯列を拡げ上下のあごの位置を
正しくして、理想的な乳歯列に整えていきます。

前歯(中切歯)の永久歯が生えてきます

経過観察・処置をしながら全ての歯が永久歯に生えかわるのを待ち、永久歯列が完成します
※すべての子供さんがⅠ期治療だけで終わるわけではありません。
※アゴは横と後ろに大きくなりますので、出っ歯にはなりません。この方法は生物学的にもまったく無理がなく、最も理にかなったやり方です。
また、子供さんは驚くほど順応性が高いため、装置にもすぐ慣れます。

まずⅠ期治療を行い骨格を整えて、永久歯が生えたら、歯並びそのものや噛み合わせをワイヤー治療で治します。
子供がぐんぐん成長する力を利用すればスピーディに矯正治療を進めることができます。
装置は、主にワイヤーを使って治します。

※I期治療で治療が終わる場合もありますし、Ⅱ期治療に移行が必要な場合もあり、
お子様の成長・状態によって治療期間、治療方法は異なります。

【リンガルボタン】

リンガルブラケットは歯の裏側に装着するため、“見えない矯正装置”
として人気を集めています。成人の間では接客や人前に出る仕事をする人や
女性に人気です。子供でも、見た目を気にする女の子によく選ばれています。
治療期間や矯正効果は金属製や透明プラスチックやセラミック製と
何ら変わりませんが歯磨きが多少難しくなるので注意が必要です。

Ⅱ期治療について

永久歯が生えそろう12~13歳くらいが適正です。

程度によりますが1~2年前後になります。

第Ⅱ期治療矯正装置 抜歯矯正

治療例として

【クリアブラケット】

クリアブラケットでできているため装置が目立ちません。
金属製ブラケットほどの耐久性はありませんが、通常の使用には問題ありません。
現在矯正治療の主流な装置として、小児矯正歯科でも使われています。

【メタルブラケット】

もっとも一般的な矯正装置です。精密に作られており、歯の動きを細かく
コントロールすることができます。針金を使うため外から目立ちやすく
なりますが、耐久性が高く、変形やすり減りの心配がありません。

【セラミックブラケット】

透明なプラスチックやセラミック(白い陶器)でできているため
装置が目立ちません。金属製ブラケットほどの
耐久性はありませんが、通常の使用には問題ありません。
現在矯正治療の主流な装置として、小児矯正歯科でも使われています。

当院のお子さまの矯正についての考え方

小学生のお子さまをお持ちのお母さんお父さん
全ての永久歯に生え変わってから矯正治療を始めようと考えておられませんか?

ゆっくり時間をとって今の現状に向き合えるこの時がチャンスです。
特にお子さまは乳歯から永久歯に生え変わるまでが、きれいに早く治りやすいです。
時期が遅かったと後悔する前に今の時期からしっかりコンサルテーションを受け、
治療開始時期を間違えないようにしましょう。

お子さまの歯を抜かない矯正治療

ほとんどの方は矯正治療といいますと、歯を抜いて、そのスペースを利用し、
歯を引っ込めて並べる治療を連想なさると思います。
私たちは、抜歯矯正ではなく、非抜歯矯正をメインに治療をすすめております。
せっかく生えてくる大切な歯を失いたくありません。
私たちの矯正治療はいわゆる歯と体の健康をトータルで考える保存的治療です。
歯並びを「形」としてだけでなく、しっかりと正しく噛む機能ができる歯並びにすることが重要です。
そして、しっかりとした顔つきになることを私たちは希望いたします。

私たちは皆様に正しい情報を提供し、そして正しい理解を得ていただくため、
個別相談をお受けしております。