「最近の子供はあごが細く、噛む力が弱くなっている」

最近の食生活は欧米化し、子供たちはハンバーグやグラタンなどの
やわらかい食べ物が多くなりました。
やわらかい食べ物はあまり噛まなくても食べられるので
あごが鍛えられません。

本来、永久歯に生え替わる時期には、あごが鍛えられて
大きく成長していなければなりません。

しかし、やわらかい物ばかりを食べていると「あご」が充分に発達せず、
永久歯が生えてきてもスペースが足りなくなってしまうのです。狭いスペースにスペース以上の
大きさの永久歯が乱れて生えてきてしまいます。こういったことで歯並びが悪くなるのです。

歯並び・噛み合わせが悪いと起こる弊害

歯並びの乱れは口の中だけの問題ではなく、全身の発育や健康、心にまで悪影響を及ぼします。
歯並びの問題は子供の一生を左右しますので、なるべく早い時期に解消してあげましょう。

  • よく噛めなくなるとあごや肩の筋肉バランスが崩れ、肩こりや頭痛が起きたり姿勢が悪くなったりする
  • 舌の位置がずれてスムーズな発音がしづらくなる
  • きちんと噛み合わせることができず、食べ物をよく噛めなくなる
  • 乱れた歯並びは歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病になりやすくなる
  • 歯並びの見た目がコンプレックスとなり、思い切り笑えなくなったり元気がなくなったりする

悪い歯並びの典型的なパターン

歯並びが悪いとされる症状をいくつかあげてみましょう。

歯がくい違って生えている

「叢生」というのは前歯が互い違いにガタガタに並んでいたりする、いわゆる
「歯の並びが悪い状態」をいいます。これはアゴの骨の大きさと歯の大きさの
バランスが取れていないことにより起こることが多く、言い換えれば
小さなアゴと大きな歯の組み合わせによって起こるものです。

下の歯が前歯で深く隠れてしまう

奥歯で噛むと、前歯が深く噛み込み、下の前歯がほとんど
見えなくなるくらい閉じてしまう状態です。これを放置しておくと、
やがて下の前歯が上の前歯の裏側の歯肉に食い込むようになり、
歯肉を傷めるだけでなく、上の前歯が押されて出っ歯になる可能性もあります。

前歯がかみ合わない

これは奥歯をかみ合わせても、前歯がかみ合わない状態をいいます。
症状により前歯のかみ合わせは数ミリから、中には1センチかみ合わない
状態の人もいます。このような前歯がかみ合わない状態では、
前歯でうまく食べ物がかみ切れなかったり、またおしゃべりをするときに
特に「さしすせそ」などがうまく発音できないといった問題が起きます。
原因としては、指しゃぶりや舌を前に突き出すような癖が考えられます。
子供の指しゃぶりは、5才を目安にやめさせましょう。子供が指しゃぶりはいけないことだと
いうことをよく理解し、自分から止めるように根気よく説明することが大事です。

下あごが前に出ている受け口

「受け口」ともいわれ、下の歯あるいは下アゴが前に出ていて、
咬み合わせが逆になっている状態です。反対咬合の中には歯だけに
問題があるタイプとアゴの骨に問題があるタイプがあり
当然アゴの骨に問題があるタイプの方が治療が難しいことが多く
また下アゴは身長が伸びる時期に同じように伸びるため
身長が伸びる時期を控えている子供は年齢と共に反対咬合が悪化することが
ありますので、きちんと治療をすることが大切です。

上顎の前歯が出ている出っ歯

「出っ歯」の中には、文字通り上アゴの前歯が前に飛び出ているタイプと
下アゴが小さくて後ろに下がっていることにより「出っ歯」に見えるタイプ
があります。そして実際には2番目のタイプすなわち上アゴは正常であるのに
下アゴの成長が不十分で小さいために「出っ歯」に見えるタイプが多いようです。

口元が外に出て唇が閉じづらい

イーラインより口元が外に出ている。
この症状の人は、唇が閉じづらい状態であることが多い。


歯の間に隙間ができているすきっ歯

歯の間に隙間ができた状態です。常に息が抜ける事から
特にサ行やタ行の発音が不明瞭となることが多く、言葉が聞き取りにくいと
言われて悩むお子さんも少なくありません。

前歯に下の歯がかぶさる

奥歯をかみ合わせると、普通は上の歯は外側に、下の歯は内側になります。
ところが、交叉咬合ではこれが逆になり、左右に大きく崩れるところから
あごや顔が曲がったようになったりします。症状には片側だけがずれている
場合と両側がずれている場合があり、奥歯で物をかもうとしてもできなかったり
歯を食いしばったりができなくなったりします。幼児期の指しゃぶり
片側だけでかむ癖をつけていたり、頬杖をつく癖などが交叉咬合の原因となります。