熊本県南部の山あいにある人口約4000人の山江村が、4月から小学生の虫歯治療費の自己負担分を全額補助することを決めた。山江村は熊本県内で虫歯のある幼児の割合が最も高いといい、汚名返上を狙う。村の小学生は2月末で254人。全員が平均的な治療をしたとして必要な予算220万円を3月定例議会に上程した。  子どもの医療費補助は各地で行われるが、虫歯に特化した施策は「聞いたことがない」(同村保健衛生課)という。  熊本県によると、2005年度の1歳6カ月児健診で虫歯のある山江村の子どもは約14%、3歳児健診では約76%で、ともに同県内で最も高かった。県健康づくり推進課は「都市部では予防意識が高まったためではないか」と推測。山江村に歯科医がいないことも影響しているとみられる。  このため、村内に2校の小学校の児童への虫歯治療費補助に踏み切ることとなった。村の担当者は「丈夫な歯を持つことで、しっかり食べ物をかむことができ、知力の向上や体力を養うことにつながる」と話している。